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過去問(第26回 問題36)
次の記述のうち適切なものはどれか。
2つ選べ。
- 重症の糖尿病性ケトアシドーシスの患者では、異常な呼吸がみられることがある
- 起坐呼吸は、気管支喘息の患者にもみられる。
- 高齢者の肺活量の低下の一因として、肺の残気量の低下がある。
- 在宅酸素療法において、携帯用酸素ボンベの使用に慣れれば、介護支援専門員の判断で酸素流量を設定してよい。
- 簡易酸素マスクで酸素流量が不足する場合は、鼻カニューレに交換する。
正解と解説
正解は…
正解は、1,2
解説はこちら
- ◯
記載の通り、この場合の異常な呼吸をクスマウル呼吸という
アシドーシスは「体の中が酸性になっちゃった」状態
それを治すため、体内から酸性の二酸化炭素をどんどん出そうとする
そのため呼吸数が増加する - ◯
記載の通り
起坐呼吸:体を起こしての呼吸のこと
気管支喘息など『気管が狭くなる』と、横になると息苦しくなる。
これは気管が浮腫むことでより気管が狭くなるため。
体を起こすと呼吸が楽になるため、喘息や心不全などの場合に起坐呼吸となる。
また喘息の場合には『口すぼめ呼吸』もセットで覚えておこう! - X
高齢者の肺活量の低下は、肺機能の低下による残気量の増加によるもの。
知らなくても解ける!
残気量とは『肺の中に残る空気』のこと。
しっかり空気が吐ける=残気量が低下する
残気量が低下することと、肺活量の低下は矛盾する。 - X
酸素流量はデリケート。
独断で設定することはできない。 - X
鼻カニューレと酸素マスクでは、酸素マスクのほうが流量が多い。
体には恒常性がある。
体の異常をもとに戻そうとする働きのこと
病気による体調変化のほとんどは恒常性で説明できる!